技術書典 6 サークル参加しました そして振り返り (続き2)
振り返りも早いうちに。平成のうちに終わらせましょう。
こちらの続きとなります。
課題点とか
おもしろ同人誌バザール7と技術書典6、この2つのイベント参加での課題点はかなりありました。
スケジュール管理、やや遅れた刊行
まず当落に問わず春のイベントをターゲットとして新刊を出そうと考えていました。本格的な制作開始は2月の冒頭ぐらいからでした。
現在の生活環境の面から時間はまだ取りやすい状況であったのですが、調子に上がり下がりむらがあったり、日程管理の苦手さが出続ける結果となりました。
進捗が芳しくない時のリカバリをどうするかというのと、これぐらい書けばこれぐらい進んでいるという感覚が未だに掴みきれていないのが課題であります。
試読してくれる方は多い けれどなかなか頒布まで届かない
来場者の多さに相当して、サークルスペースにお越しいただき試し読みしていただく方が多かったのは確かです。
しかし試し読みしていただくも、そこからお買い上げに至る率が他のイベントに比べて伸び悩んだ印象はありました。
試し読みした方の反応を見ますと、読んですぐに内容に違う感じを受けて戻すという反応が想像以上にありました。
期待したものと中身のアンマッチ? 導入の堅苦しさ? それとも?
期待していたものと実際の中身とのアンマッチがあったのか、導入の堅苦しさなのか、技術的な観点から取り上げる傾向が強いわけではない、この辺りが要因として大きいと考察しています。
いずれにしても、これまでのサークル参加の際には、あまり見られなかった反応でありました。それが技術書を求めにくる来場者の傾向であろう、技術書典にてでくわしたわけですから、当初びっくりしたところです。
反応等を考察して、なるほどなぁ、と、想像ができたところです。
見本ご自由に読んでいいという暗黙知とのギャップ
サークルスペースにて、試し読み自由な見本にはカバーをつけて見本のシールをつけて…と、これまでのサークル参加と変わらない形で見本を用意してきました。
そう準備すれば、サークルスペースにお越しになった方は見本を手に取り試し読みしていただくと思いました。
しかし技術書典6ではこの辺りの認識の違いに遭遇することが幾度かありました。サークルスペースの前でお品書きを見続けてどうしようか考える、「読んでよろしいでしょうか」と質問をうけることがありました。
他の同人誌即売会に比べ、同人誌即売会に初めて行った一般参加者が多く、その中での概念や普通と思われていることが、通用しないということです。
激しい呼び込みまで至らなくとも、見本をご自由にお取りになって読んでよいこと、どれが見本なのか、その辺りをもっとわかりやすく伝える、掲示する必要があると思いました。技術書典においては…
自分には物怖じせず声かけしたり呼び込んだりは難しいところですので、そう準備する必要がありました。
会場内、場所によっては頒布物を両手に掲げてサークルスペース内で呼び込みをし続ける市場のような感じの地帯もありましたし、この辺りはイベント毎、ジャンルや傾向ごとの文化の違いなのかもしれません。
見本誌は複数用意すべき、うちのような規模でも。
そして見本誌は1つの刊行につき複数用意すべきでした。
瞬間的にサークルスペースにお越しになる方の人数が、4人や5人という状況は技術書典においてはどんなサークルでもありえることでした。そこで見本誌をすぐに手渡して機会の損失にならぬよう、対応をとるべきでありました。
気になったところ
次に気になった点などをいくつかあげます。
これらのうちの中にはサークル参加者へのアンケートにて回答するつもりのこともあり、このエントリで単に書くだけでなくちゃんと主催の方らに伝えようとは思います。
島端サークルがはみ出て呼び込み
島端のサークルがサークルスペースから盛大にはみ出て、呼び込みをするという光景がまず気になりました。端なので容易にそうアピールする範囲を広げられるのでしょうが、その隣のサークルが気がかりでした。
拡声器
音量を上げすぎるとまずいのをわかっていらして、音量を抑えていたのはわかりましたが、それでも腰につけるタイプのポータブル拡声器を使うのは如何なものかと思ったところでした。こちらについては使用の可否を明確にすべきだったかもしれません。
かんたん決済の動物アイコンの一致確認
かんたん決済にて購入者が決済処理後、購入者とサークル側それぞれに同じ動物の絵文字が表示されて、最近の決済についてどの決済が識別できる仕組みになっていたと思います。その仕組みに気づかず購入者の決済完了画面だけを見て、支払ったと確認したサークルさんの反応が多く、大丈夫なのだろうかちょっと心配でした。
次回の際にはサークル側のシステム利用マニュアルに、この仕組みの説明を強調できると良いと思いました。
会場の形状ゆえの難しいところ
技術書典5、6の会場であります池袋サンシャインシティ文化会館は細長い形状の会場のため、詰まるところが発生すると途端に流れがゆっくりするのは致し方ないと思いました。
そしてその細長い形状と最初のルートが画一化されているため、入り口付近にあるハードウェア関連は一度通過するとその後は寄らないのでは? そんな印象も受けました。
一方で現在の会場を利用するにあたり、いわゆる壁サークルの配置を出口まで引き下げる配置は良いと思いました。これが正方形に近い会場になりますと、壁サークルを入口から均等に転々とばらけて配置させるのがよいのでしょうが、現会場では最も有効な方法を採っていると思います。
次回はどこなのでしょう?
これまでの開催サイクル通りであるならば、次回は秋に開催を期待するところです。
2度サンシャインシティ文化会館で開催し、この会場でも限界が現れつつある中、会場をどこにするかは大きなテーマになりそうです。
現時点でのベストは青海展示場のA/Bホールの片方でしょうか? でも、確保するだけでも難しそうですね。
感想
技術書典の強みは電子版フォローのサークル率の圧倒さ
技術書典の強みの1つとして、電子版による、完売や当日廻れなかったところへのフォローのあるサークルの率の高さでしょうか。そのカバー率の高さに、自分自身も恩恵を受けているのは戦利品を挙げた時に電子版もそこそこある通りです。
そのような状況を踏まえ、アンケートを先日行ったところ・・・
— flying gears 技術書典6 う73 コミティア128 ひ31a (@flyinggears) 2019年4月26日
今回印刷部数が割と多く書籍の在庫がどれぐらい重くのしかかるのか、という難題はあるのですが、電子版での発刊を考えねばならない結果となりました。今しばらくお待ちください。
けれどサークルスペースの告知などを見てピンとくる一期一会もあるはず
電子版、お手軽で現地ゆかなくてもよいというのが強みではあるのですが、同人誌の醍醐味はある種一期一会なところもあるので、技術書典に限らずいろんな同人誌即売会もめぐってみると楽しいと覆います。雰囲気が全く違ったり、混雑や空気が苦しくて難しかもしれませんが。
構成の再考を考える動機に
今回技術書典6でのサークル参加でもっとも思ったことが、サークルスペースにお越しになり試し読みする方の反応から、構成や中身の想定する層の見直しが必要なのだろうかと、強く思ったことです。
ただそれが実際に行えるのかは難しいところで、未知の方向けの大会の概要ガイド本と、毎年の(関東甲信越)地区大会を追い続けるシリーズ、2つあるべきなのかもしれないとも思いました。2つ作る方式は最初に要するリソース、エネルギーが大きいのが悩みとなりそうですが。
今後のサークル参加について
最後に、これからの本サークルのイベント参加予定および申し込み等の状況です。
5月12日コミティア128 参加します
5月12日東京ビッグサイト青海展示場で開催のコミティア128には抽選に当選しひ31aに配置となりました。
当日の頒布内容については技術書典6と同じでありますが、高専ロボコン2019の競技課題が発表されたことを踏まえ、内容のファーストインプレッションを含めたペーパーの配布を考えています。
コミティアにおける評論・情報ジャンルは、頒布ペースや人の流れなどがたぶんおもしろ同人誌バザールより落ち着いてはいると思いますので、のんびりと頒布して行きたいと思います。
なおその次のコミティア129については開催日がABUロボコン2019と被っているため、サークル参加はお休みの予定です。
コミックマーケット96 当落待ち
おそらく3日目だろうとされますコミックマーケット96の評論・情報ジャンルで応募しています。こちらにつきましては6月上旬にサークル参加の応募の抽選結果が出ますので、今しばらくおまちください。
高専ロボコンの本新刊の刊行を予定しています。例年…去年はできませんでしたが、高専ロボコン2019の競技課題考察、大会展望をメインとした内容で制作します。
おもしろ同人誌バザール8 11/3予定 たぶん申し込む
11月3日ベルサール神保町、ベルサール神保町アネックスにて予定されていますおもしろ同人誌バザール8には申し込む予定です。
この日は高専ロボコン2019四国地区大会が予定されていますので、サークル参加となりましたらサークルスペースではライブストリーミングを受信し続けているかもしれません。